「Google Cloud Next ’20」がキャンセル、オンライン開催に切り替え – 大型テックカンファレンスの開催中止が相次ぐ

Google CloudのCMOであるAlison Wagonfeldは3月3日(米国時間)、米サンフランシスコで4月6日 – 8日に開催を予定していたGoogle Cloudの年次カンファレンス「Google Cloud Next ’20」の開催をキャンセルすることを明らかにしました。新型コロナウイルス「COVID-19」の世界的な感染拡大を受けて、「MWC Barcelona 2020」や「Facebook F8」など大型テックカンファレンスの開催中止が相次いでいますが、Google Cloud Nextも開催1カ月前にリアルイベントの中止を決定、かわりにキーノートやセッションをオンラインで提供する「Google Cloud Next ’20: Digital Connect」を同じ日程で実施するとしています。Wagonfeldはこの変更を”transforming”と表現しています。

“Digital Connect”に関するアップデートは以下のGoogle CloudのWebサイトやTwitterアカウントから随時、発信されていく予定です。

3月から5月にかけては米国を中心に大型テックカンファレンスの開催が集中する時期ですが、新型コロナウィルスの影響により、すでに多くのリアルイベントが開催の中止や延期、またはオンライン開催への切り替えを余儀なくされています。3月2日(米国時間)にはリアルイベントの開催に前向きだったNVIDIAも、3/22から米サンノゼで開催予定だった「GTC 2020」をオンライン開催に切り替えることを明らかにしました。残念ですが、少なくとも5月中旬くらいまではリアルイベントの開催が流動的な状況が続きそうです。

筆者も今年ははじめてNextにプレスとして参加する予定だったので、リアルイベントを取材できなくなったことはとても残念です。一方で、フルオンラインの”Digital Connect”でGoogleがグローバルレベルのデジタルカンファレンスにどんな可能性を見せてくれるのか、プレスのひとりとして期待するところもあります。好むと好まざるにかかわらず、今回の災禍は現場での取材を活動の中心にしてきたメディアの人間にとって、仕事のあり方を大きく見直すきっかけとなっていると実感しています。

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