コンテンツへスキップ
メニュー
  • About
  • News
  • Quick Reports
  • Short Interview
  • Architecture
  • Content Curation
  • Byline
  • Non-IT
  • 検索
  • About
  • News
  • Quick Reports
  • Short Interview
  • Architecture
  • Content Curation
  • Byline
  • Non-IT
G3 Enterprise

【gihyo.jp掲載】サグラダファミリアの事例に見る”エッジコンピューティング”のコンセプト

GOMI Akiko2020年1月10日

2020年最初のメディア掲載記事として、スペイン・バルセロナにある世界遺産「サグラダファミリア(Sagrada Familia)」の工期を大幅に短縮させたテクノロジと、それを指揮したIT統括責任者のフェルナンド・ヴィラ(Fernando Villa)氏のリーダーシップについて書きました。当初、300年と言われていた工期を約半分に短縮し、2026年の完成予定を着々と現実化するのに大きく貢献したテクノロジ、とくにエッジコンピューティングに焦点を当てています。

  • 【gihyo.jp】エッジコンピューティングの継続的イノベーションがサグラダファミリアにもたらしたもの

この記事は昨年10月、バルセロナで開催されたたSchneider Electric主催のプライベートカンファレンス「Innovation Summit Barcelona」で行われたエッジコンピューティングのセッションの取材にもとづいています。冒頭でも書きましたが、現在のエッジコンピューティングは単なるオンプレへの回帰ではなく、低レイテンシを求めるユーザサイドの要求に応えるため、クラウドと連携しながらも現場(エッジ)で行える処理は現場で行うという考え方が主流です。モデリングはクラウドで、推論はエッジ行ういわゆる「エッジAI」はまさにその代表だといえます。

そうした意味でいうと、2015年の導入事例であるサグラダファミリアのこのケースは、クラウド連携についてはほとんど触れていないため、2020年の”エッジコンピューティング”の定義からは若干外れているかもしれません。サグラダファミリアが導入したSchneider Electricのモジュラー型データセンターは、現在は「EcoStruxure」と呼ばれているクラウド連携も可能なエッジコンピューティングのラインナップに属する製品ですが、当時はEcoStruxureシリーズはまだ登場しておらず、クラウド連携に関してはそれほど重視されていませんでした。

ただし、エッジコンピューティングにおいてもっとも重要なコンセプトは先にも挙げたように低レイテンシであることは当時も現在も変わりません。サグラダファミリアの場合、観光客をチケット購入で待たせない、ビデオカメラによる不審者やトラブルをリアルタイムで監視するといった巨大観光地ならではのニーズから、低レイテンシは欠かせない要件でした。現在ではモジュラー型データセンターに集約したデータをAI(IBM Watson)で分析するなど、ビッグデータ活用を積極的に進めているとのことだったので、EcoStruxureを起点にしたクラウド連携も行っていると思われますが、エッジコンピューティングという言葉が誕生する前からニアリアルタイムを重要視していたおかげで、その後のITトレンドの変化にも十分にキャッチアップできた事例だともいえます。この「トレンドを見誤らない」というスキルは、今日のITチームのリーダーにとって非常に重要な資質です。

サグラダファミリアは年間、500万人近い観光客が世界中から訪れており、日本の観光客にも人気の世界遺産です。もし、バルセロナでこの教会を近くに見る機会があるのなら、アントニオ・ガウディの設計思想を150年かけて現代によみがえらせようとしている人々と、それを支える数々の最先端テクノロジに思いを馳せてみるのも悪くないような気がします。

カテゴリー
  • Byline
タグ
  • edge computing
  • leadership
  • datacenter
  • digital transformation
  • IBM Watson
  • Schneider Electric
  • EcoStruxure
  • Fernando Villa
  • low latency
  • edge AI
  • customer experience
  • Barcelona
前の記事

【エンジニアHub掲載】サイボウズ「Neco」プロジェクトに見るインフラ運用自動化の重要性

次の記事

【クラウドwatch掲載】勘定系システムもクラウドネイティブで – 10年前にはできなかったチャレンジを現実化するソニー銀行とAWS

Search

Author

GOMI Akiko

フリーランスのITライター/ジャーナリスト。出版社勤務を経て2011年からフリーに。カバーエリアはクラウドコンピューティング、オープンソース、AI/データアナリティクス、IoT、海外IT業界動向など。インプレス編集委員&特約記者。

Most Recent

  • 「Google Cloud Next ’20」がキャンセル、オンライン開催に切り替え – 大型テックカンファレンスの開催中止が相次ぐ
  • Python、ML/AI、セキュリティ – O’Reillyがおすすめする注目すべき5つの技術エリア
  • ソラコムのeSIMローンチに見る最新技術をビジネスとしてラッピングするアプローチ
  • Google、「Google Summer of Code 2020」のメンターとなる200のオープンソースプロジェクトを発表
  • 「理想に近いたすきリレー」 – SAPジャパン福田社長が退任会見、新社長となる鈴木氏へバトンタッチ
  • Dell、セキュリティユニットのRSAを約20億ドルでプライベートエクイティに売却へ
  • 悪い参加者を許容しない – GitHub Japan、「Open Source Guides」日本語版を公開
  • ヒトが少なくなる時代のモノづくりに向けて – 竹中工務店、AWSと提携した「建設ロボットプラットフォーム」を展開へ
  • 「MWC Barcelona 2020」が開催中止を決定、新型コロナウイルスの影響で
  • 【gihyo.jp掲載】億単位のファイル、ペタバイトクラスのデータ、クラウド対応 – アニメ業界のデジタル化に立ちふさがる最大のハードルとは

Categories

  • News
  • Quick Reports
  • Short Interview
  • Architecture
  • Content Curation
  • Byline
  • Non-IT

Archives

  • 2020年3月 (1)
  • 2020年2月 (9)
  • 2020年1月 (5)
  • 2019年12月 (2)
  • 2019年3月 (3)
  • 2018年12月 (12)
  • 2018年11月 (23)
  • 2018年10月 (27)
  • 2018年9月 (9)

Popular Posts in 24hrs

  • 最強のマネージドKubernetesはどれ? スペシャリストが比較検証したGKS/AKS/EKS
  • Google、「Google Summer of Code 2020」のメンターとなる200のオープンソースプロジェクトを発表
  • 「ライセンス改訂はAWSの影響かって? そのとおりだ」 – Confluent幹部が語ったオープンソースとAWSの微妙な関係
  • コンタクトセンターをクラウドで – 「Amazon Connect」がまもなく東京リージョンで提供
  • 【Think Leadership】ジニ・ロメッティが放った圧倒的なカリスマ性
Follow G3-Enterprise on Facebook Follow Me on Twitter
  • Home
  • About
  • Contact
Copyright © G3 Enterprise & GOMI Akiko All Rights Reserved.
ページ内容の全部あるいは一部を無断で利用することを禁止します。