【AWS re:Invent 2018】ヴァーナー・ボーガスCTOがマネージドKafka、LambdaのRubyサポートなど開発者向けアップデートを紹介

米ラスベガスで開催中のカンファレンス「AWS re:Invent 2018」も終盤に入った11月29日(米国時間)、Amazon CTOのヴァーナー・ボーガス(Werner Vogels)博士によるキーノートが行われ、例年通り開発者向けのアップデートが発表されました。そのいくつかをピックアップして簡単に紹介します。

    データベースのアップデートを紹介する前に「11月1日は私にとって今年いちばんハッピーな日だった。AmazonのデータベースがOracleから移ったからね」と会場を笑わせたヴァーナー博士。Oracleいじりが好きなのはアンディだけじゃないようですw
最初に発表されたのは「Amazon Redshift concurrency scalling」、何千もの同時クエリでも一貫して高速なパフォーマンスを提供するスケーリング機能。ちなみにヴァーナー博士によれば、ここ6カ月でRedshiftのパフォーマンスを3.5倍になっているそうです
「デベロッパにはそれぞれに適した”right tool”が必要」(ヴァーナー博士)というわけでAWS Toolkitsがサポートする開発環境として、「AWS Toolkit for PyCharm」「AWS Toolkit for IntelliJ」「AWS Toolkit for VS Code」が仲間入り。いずれもオープンソースで公開されます
日本のユーザからの要望が大きかったというLambdaのRubyサポートがついにGAとして提供開始。Lambdaがサポートする言語としてはJava、Node.js、C#、Pythonにつづく5つめ
Lambdaに独自の言語を持ち込むことが可能に(Rubyもこれにもとづいてサポート)。AWSからはオープンソースでC++とRustのカスタムランタイムが提供済み。またパートナーからCOBOL、Erlang、PHP、Swiftのランタイムが提供されている
Lambda関数を既存のWebアーキテクチャに統合できるようになり、Application Load BalancerのターゲットとしてEC2のほかにLambdaも登録可能に
Lambda関数とAPI Gatewayを利用してリアルタイムの双方向通信アプリケーションを構築する「Web Socket support for API Gateway」が近日中に提供開始とのこと
「AWS Batch」「Amazon ECS」「Amazon DynamoDB」「Amazon SageMaker」などAWSの8つのサービスをコードを書かずにAPIで連携させることができる「Step Functions」がGAに。アプリケーションの生産性が大幅に向上します
なんとAWSからマネージドサービスのApache Kafkaとして「Amazon Managed Streaming for Kafka」がプレビュー提供開始に! Kinesisと並ぶ、リアルタイムデータストリーミングサービスがオファリングに加わりました
AWSのソリューションアーキテクトが活用する、5つのピラーで構成された最新のWell-Architectedツールをユーザ自身が使うことが可能に
最後は「GO BUILD」のメッセージで締めたヴァーナー博士。手に持っているギターはユーザ企業として登壇したFenderからのプレゼント

個人的にいちばん驚いたニュースはまったく予想していなかったKafkaのマネージドサービスのアナウンスでした。メッセージングやストリーミング、パイプラインの技術として注目されるKafkaですが、オペレーションの難しさが導入のボトルネックとなることが多かったため、マネージドサービスとしてAWSが提供するのであれば、普及のスピードが速くなることが期待されます。また、とくに日本のユーザにとってはLambdaのRubyサポートはうれしいニュースのように思われます。

去年は多かったKubernetes関連の発表はなく、かわりにLambda関連の機能強化を拡充している印象です。26日に発表された「Firecracker」もあわせ、サーバレスがメインのクラウド基盤になっている流れをあらためて実感させられます。