Python、ML/AI、セキュリティ – O’Reillyがおすすめする注目すべき5つの技術エリア

米O’Reillyが提供するオンライン講座「O’Reilly Online Learning」(https://www.oreilly.com/online-learning/)で人気が高いコースを分析し、現在のテクノロジの世界で押さえておくべき5つのトレンドをまとめたレポートが「O’Reilly Radar」で紹介されています。

以下、簡単に概要を紹介します。

  • プログラミング言語の中ではデータサイエンスやML/AIのニーズ上昇とともにPythonが頭ひとつ抜けて人気、Java/JavaScriptはダウン、Goは急上昇中
  • クラウドネイティブへのシフトにともない、マイクロサービスやサービスオーケストレーションへの注目度が上昇し、ソフトウェアアーキテクチャ、インフラストラクチャ、オペレーションにおいて求められる技術に大きな変化が生じている一方、Dev/Opsの人気は下がり気味
  • データサイエンスやマシンラーニング/AIの人気は依然として上昇中だが、クラシカルなデータマネジメント/データマネジメントエンジニアリング – Oracle DBやHadoop、Hive、Sparkなどを含めたデータエンジニアリング分野は総じて人気が落ちている
  • クラウド関連のトピックはどれも伸びており、O’ReillyのコースではとくにマイクロサービスとKubernetesの人気が急上昇中。その一方でクラウドマイグレーションへの関心はやや下降気味
  • CompTIA SecurityやCompTIA CySAといったセキュリティ認定資格のニーズ上昇に加え、脆弱性を突いた攻撃やエクスプロイトによる攻撃の増加でセキュリティの重要性が再認識されつつある。情報セキュリティやデータプライバシーに対する一般社会の関心の高さもセキュリティトレンドの上昇を後押し

このトレンドで目を引くのはやはりPythonの継続した力強い成長でしょうか。ライブラリが豊富なPythonはAIのブームとともに成長が加速したと言われますが、同じくデータサイエンスの現場でよく使われるRよりもはるかに大きな伸びを示しています。その理由についてO’Reilly Radderでは「(Pythonは)柔軟性が高く、適用しやすく、使いやすい」と評しており、データサイエンスの世界でRを補完する存在としてその地位を確立しているとしています。2020年も引き続き安定した人気が期待できそうです。

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