MariaDB、スケールアウト型RDBのClustrixを買収

MariaDB Corporationは9月20日(米国時間)、スケールアウト型の分散データベースとして人気の高い「ClustrixDB」を展開するClustrixを買収したことを明らかにしました。買収金額は非公表で、クローズドなディールです。

MariaDBはもともとMySQLからフォークしたRDBですが、ClustrixDBもまたMySQLのオルタナティブとして知られており、Oracle RACなどに比較してはるかにリーズナブルで、かつオンプレミスにもクラウドにもデプロイしやすい分散データベースとして高い評価を得ています。Nielsen Marketing CloudではClustirxにより1秒間に10万トランザクションを処理しているとのことで、パフォーマンスにおいても高い実績を示しています。

MariaDBとClustrixDBはMySQLをベースにしている”ドロップインDB”どうしなので、統合は比較的行いやすいと思われます。MariaDBのCEOであるMichale Howardは「ClustrixDBをMariaDBに統合することで、スケールアウトに課題を抱えている顧客に解決策を提供することができ、さらにOracleのロックインから解放することができる」とコメントしています。

なお「TechCrunch」の記事によれば、今回の買収に関してはServiceNowによるMariaDBへの最近の投資に大きく助けられたとあります。ServiceNowはMariaDBの大口ユーザでもあり、8万5000ものMariaDBインスタンスを日々稼働させていますが、経営面にも大きくコミットしており、Clustirixの買収発表と同時に、ServiceNow 開発&オペレーション部門 シニアバイスプレジデント Pat CasyのMariaDBボードメンバー入りも明らかになっています。ここ数年、とくにクラウドデータベースとしてMariaDBを採用する企業は急激に増えていますが、クラウドサービスの大手企業に成長したServiceNowがMariaDBの経営をサポートしたことで、MariaDBに注目が集まる機会も増えそうです。