10月17日、都内で開催されたServiceNow初の国内カンファレンス「Now Forum Tokyo」にあわせ、ServiceNowはパートナー企業であるNTTコミュニケーションズとの協業を発表しました。ServiceNowは現在、世界各地にデータセンターをペアで設置していますが、10番目のデータセンターの地として日本を選択、東京と大阪というペアで2019年春からサービスを提供する予定です。データセンターのパートナーはNTTコミュニケーションズ、いわずとしれた国内最大級のデータセンター事業者です。
データセンターの冗長性や可用性を担保するためにクラウド事業者は複数のデータセンターを運用することがほとんどです。たとえばAWSは1つのリージョンの中に複数の「アベイラビリティゾーン(Availability Zone、AZ)」という独立したロケーションを置くことで冗長性を担保していますが、各AZ間の距離は数km – 数十km程度です。しかし、今回のServiceNowの場合、約500kmの距離がある東京と大阪をペアとして「アクティブ/アクティブ」に運用をしていくとのこと。東京と大阪を別リージョンで運用しているAWSやMicrosoftとは異なるユニークなアプローチとして注目されます。
ServiceNowとNTTコミュニケーションズは以前から協業してきた経緯がありますが、データセンター契約までに至ったことを考えれば、NTTコミュニケーションズ社内で相当にServiceNowのサービスを使い込んできたことがうかがえます。事実、同社では社内でのパートナー社員登録にServiceNowを導入しているほか、同社が提供するサービスのプロセスにServiceNowを使ったり、顧客に提供する運用アウトソースサービスにもServiceNowを活用しているそうです。
グローバルでも日本でも急速にビジネスを成長させているServiceNow、今回のNow Forum Tokyoも国内初開催だったにもかかわらず、1800名もの参加登録があったとのこと。2019年春の国内データセンター開設をきっかけにその勢いをさらに伸ばしていきたいところです。
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