AWS、マルチプラットフォームのOpenJDKビルド「Amazon Corretto」をプレビュー提供

AWSは11月14日、ベルギーで開催された開発者向けイベント「Devoxx」において、マルチプラットフォームで動作する無償のOpenJDKディストリビューション「Amazon Corretto」のプレビュー版を公開しました。Javaユーザにとっては良い意味で非常に大きな衝撃だといえます。

CorrettoはAWSクラウドではもちろんのこと、オンプレミスやローカルマシン、コンテナ上でも使うことができます。対応OSは現在のところ、Amazon Linux 2、Windows、macOS、Dockerイメージとなっており、OpenJDK 8をベースにしたCorretto 8のプレビュー版がすでにAWSのサイトからダウンロード可能となっています。AWSは2019年Q1にはCorrettoのGA(一般提供開始)を予定しており、その際にはUbuntuおよびRed Hat Enterprise Linuxもサポート対象に含めるとのこと。また、OpenJDK 11をベースにしたCorretto 11については2019年4月までテストを行ってからの公開となるようです。なお、Correto 8は少なくとも2023年6月まで、Corretto 11は2024年8月までは無償でセキュリティアップデートが提供される予定です。AWSは2019年中にはCorrettoをAmazon Linux 2におけるデフォルトのOpenJDKにするとしています。

現在、AWSにはJavaの”生みの親”であるジェームズ・ゴスリング(James Gosling)がディスティングイッシュドエンジニアとして在籍していますが、そのゴスリングがCorrettoについて以下のようにコメントしています。

Amazon has a long and deep history with Java. I’m thrilled to see the work of our internal mission-critical Java team being made available to the rest of the world

–James Gosling

我々ミッションクリティカルなJavaチームが作ったJavaを世界中の人々に届けられるかと思うとわくわくする – 9月にリリースされた「Java 11」では、OracleのJavaに対するサポート方針が大きく変更されたことで混乱が生じていましたが、あのゴスリングを戴くAWSのJavaチームが作るOpenJDKビルドが無償で、しかもLTSで提供されるとなれば、世界中のJavaユーザにとってこれほど期待がもてることはないでしょう。ベルギーではSun時代からのJavaユーザにはおなじみの”Tシャツ投げ”も行われたようです。今月末の「AWS re:Inventで」も何かしらのCorretto関連のアナウンスがあることを期待したいですね。