【NTT DATA Technology Conference 2018】クラウド、ブロックチェーン、OSS – デジタルトランスフォーメーションを支える技術にコミット

10月31日、東京・品川にて「NTTデータ テクノロジーカンファレンス 2018」が開催されました。このカンファレンスではNTTデータが得意とするHadoop、Spark、Kafkaといったオープンソース技術やクラウド、ブロックチェーンといった最新テクノロジを駆使したデジタルトランスフォーメーションの実現をテーマにしています。本稿では午前中に行われた基調講演のもようを簡単にご紹介します。

 

基調講演のトップバッターとして登壇したIDC Japan リサーチバイスプレジデント 寄藤幸治氏は「なぜ貴社のデジタルトランスフォーメーションは進まないのか」というタイトルで、日本企業のデジタルトランスフォーメーションが海外企業に比べて遅れているかを解説。その大きな理由として「どうしても必要なものとして感じられていない」「デジタルトランスフォーメーションが日々のビジネスに根付いていない」「技術に対するコミットが弱い」の3点を挙げ、日本企業の「当事者意識の欠如」が最大の障害となっていると指摘、まずはデジタルトランスフォーメーション実現の前段階となる”必要条件の必要条件”を整えるべきと強調
2本目に登壇したのはみずほ銀行 個人マーケティング推進部 参事役 黒須義一氏。金融業界におけるAWSクラウド導入事例として、導入をスムースに運ぶために社内にCCoE(Cloud Center of Excellence)という全社横断的な横串の組織を設置し、3段階のアプローチで推進。導入パートナーとしてAWSのプレミアパートナーであるNTTデータを選び「AWSに数多くの知見をもつ彼らと仕事ができたことがみずほの勝因。クラウド導入はパートナーが本当に大事」と高く評価
3本目の講演は慶應義塾大学 SFC研究所 上席所員 斉藤賢爾氏による「ブロックチェーンの課題 – そしてそれを乗り越えた先に」。ブロックチェーンの本当の価値は過去に位置付けられたデジタル署名を、何の権威にもよらずに正しい/正しくないと証明できるようにすることだが、現在の台帳技術ではそれが実現していないため、たとえば遺言書もブロックチェーンでは作れないという。これを解決するため斉藤氏らは「BBc-1」という存在性を「履歴交差(研究中)」で守るプラットフォームを開発中。ブロックチェーンの進化によって「社会の自動化に寄与し、社会基盤が良くなる」(斉藤氏)ことを目指す
基調講演の最後はNTTデータ 取締役常務執行役員 技術革新統括本部長 木谷強氏がNTTデータによるデジタルトランスフォーメーションの取り組みを紹介。グローバル化が進む同社では現在、国内3万7000名、海外8万1000名と海外比率のほうが高くなっている。HadoopやSparkといったNTTデータが得意とするオープンソース技術を使った最新事例としてリクルートと米国の製薬会社の事例を紹介。同社にはオープンソースのコミッタも多く、「ソースコードの中身を深く知っている技術者がいる」ことが大きな強みとなっている。「日本の優秀な技術者が海外でもきちんと仕事をできている、そのことが最近の事例では証明できている」(木谷氏)

基調講演の最後に木谷氏が示したNTTデータのコミットメント: 技術、人材、発信の3つを強みに、イノベーターとしてグローバルで勝負していく
会場ではNTTデータのメンバーが執筆したApache Kafkaの解説本も展示販売されていた。KafkaやSparkといった日本ではまだスペシャリストが少ない分野でのエキスパートが揃っているところも同社の強み