コンタクトセンターをクラウドで – 「Amazon Connect」がまもなく東京リージョンで提供

AWSジャパンは10月10日、2017年3月からオレゴンリージョンやシドニーリージョンで提供されているクラウドベースのコンタクトセンターサービス「Amazon Connect」を2、3カ月以内で東京リージョンでも提供を開始することを発表しました。日本のユーザからの強い要望を受けてのローンチとなります。

Amazon Connectは従来のハードウェア/オンプレミスをベースにしたコンタクトセンターソリューションとは異なり、LambdaやLexなどAWSの各種クラウドサービスを組み合わせたオープンプラットフォームであること、そして顧客と会話した接続時間に応じた分単位の従量課金モデルであることが大きな特徴となっています。既存のソリューションはオペレータ/エージェントの席数や人数に応じて課金されることが多く、価格体系が複雑化しやすかったのですが、クラウドの最大のメリットである”従量課金モデル”をもちこむことで、コンタクトセンタービジネスにも透明性の高い料金設定が実現することになります。

もともと、Amazonという世界最大級のECサイトのために開発されたAmazon Connectですが、AWSの顧客が「そのソリューションを我々にも提供してほしい」といういうリクエストをしたことでサービス化が実現しました。東京リージョンでの提供はまだしばらく時間がかかりますが、すでにイープラス、AOKI、琉球銀行などの日本企業もシドニーリージョンなどを通してAmazon Connectを導入しており、大幅なコスト削減効果を上げているとのこと。また、会見にはAmazon Connectを使った自社サービスの開始を検討中のトランスコスモス、Amazon Connectと連携したコールセンター向け音声認識ソリューションを開発するアドバンスト・メディアからもエンドースメントが寄せられ、クラウドベースの次世代コンタクトセンターソリューションへの強い期待を表明していました。

トップ画像は左からアドバンスト・メディア 取締役 執行役員 CTI事業部長 大柳伸也氏、AWSジャパン 事業開発本部 本部長 安田俊彦氏、トランスコスモス IT推進本部 本部長代理 大瀧智氏。東京リージョンでローンチが始まれば、それぞれのビジネスも大きく飛躍することになりそうです。

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